私もほだかの社から送ったけれど、無事みんなの元に届いていたらしい。


「冬休みどうしてた?」


そう尋ねられて肩をすくめる。


「アルバイトが終わったあとは、実家に帰ってたよ。ずっとゴロゴロしちゃってた」

「あはは、みんな似たような感じなんだね」

「年末年始は朝から晩まで無給でこき使われてんだぞ!? 休みの日くらいゆっくりしたいじゃん! 来光はいいよな、ゆっくりできてさぁ」


日曜日のお父さんじゃん、と嘉正くんが突っ込む。


「僕だってずっとゴロゴロしてた訳じゃないんだからね! 昇階位試験の勉強で忙しかったんだから」

「や、やめろよまだ三学期も始まってないのに! 頭痛くなるだろ!」

「そそそ、そうだぞ来光! 考えるのは三日前からだろ!?」



慶賀くんと泰紀くんはお互いを抱きしめながら顔を強ばらせてそう叫ぶ。


そういえば、年越しの電話でもそんなことを話していたっけ。昇階位試験か。



「試験まであと三ヶ月もないからね。俺もそろそろ対策始めた方がいいかなぁ」



嘉正くんがそう呟いて、二人はいっそう戦いた。