夜中に怒鳴り声が聞こえる日々が続いた。

胃が痛い。何も食べてないからだと思うけれど、怒鳴り声を聞く度に胃がチクチクして痛かった。



「あの子は、悪魔にでも取り憑かれたのよッ!」

「いい加減にしろ! 隣に聞かれたら恥ずかしいだろ!?」


死神の次は悪魔。

はは、と乾いた笑いを浮かべる。

もうどうでもいいや。このまま死ねるなら、それでもいいかもしれない。

ぼんやりと天井を見上げながら、そんなことを考えていると目尻のの熱がこめかみを伝った。