志ようさんは十二神使を八匹も使役できるほど力のある巫女だ。なのに何故、皆は彼女との結びを解いたのだろうか。
そういえば以前、何故審神者の元から離れたのかと眞奉に聞いた際「呪誓に反します」と言われたんだった。
でもおそらく、審神者の元から離れないといけないほどの何かが起きたということだ。
その時、下の階から「志らくさんご祈祷の時間ですよ! 奉納舞があるって言いましたよね」と禰宜の声がした。
あ、やば!と零した志らくさんが慌てて立ち上がる。
「後で私片付けるし、そのままにしといてええよ! 手伝ってもろておおきにな!」
「あ……はい」
「ほなちょっくら舞ってきます〜」
ドタバタと下の階へ降りて行った志らくさん。禰宜が呆れた声で何か言っているのが聞こえた。
渡された手紙に視線を落とした。ダンボール箱に戻そうとして手を止める。
手紙をひっくり返す。他の手紙と同じように、達筆な時で「志よう」という名前が書かれていた。
これ……読んでもいいから渡したってことなんだよね? でも志らくさんが傍にいないのに勝手に読んでもいいのかな。
悶々と悩んだ後、志らくさんには後で正直に「勝手に読みました、すみません」と謝ることで自分を納得させ、「失礼します……!」と中身を取りだした。
封筒の中に入っていたのは1枚の便箋だった。
そういえば以前、何故審神者の元から離れたのかと眞奉に聞いた際「呪誓に反します」と言われたんだった。
でもおそらく、審神者の元から離れないといけないほどの何かが起きたということだ。
その時、下の階から「志らくさんご祈祷の時間ですよ! 奉納舞があるって言いましたよね」と禰宜の声がした。
あ、やば!と零した志らくさんが慌てて立ち上がる。
「後で私片付けるし、そのままにしといてええよ! 手伝ってもろておおきにな!」
「あ……はい」
「ほなちょっくら舞ってきます〜」
ドタバタと下の階へ降りて行った志らくさん。禰宜が呆れた声で何か言っているのが聞こえた。
渡された手紙に視線を落とした。ダンボール箱に戻そうとして手を止める。
手紙をひっくり返す。他の手紙と同じように、達筆な時で「志よう」という名前が書かれていた。
これ……読んでもいいから渡したってことなんだよね? でも志らくさんが傍にいないのに勝手に読んでもいいのかな。
悶々と悩んだ後、志らくさんには後で正直に「勝手に読みました、すみません」と謝ることで自分を納得させ、「失礼します……!」と中身を取りだした。
封筒の中に入っていたのは1枚の便箋だった。