「ふふふ……腑に落ちんいう顔やな。神職の打ち合わせはまだ先やけど今日これから先方と打ち合わせがあるし、折角やからあんたらも参加し」
「私たちが参加してもいいんですか?」
「ええよええよ、堅苦しいもんちゃうし。あんたらと同い年の子もおるから相手してもらい」
私たちと同い年の子?
神職の関係者だろうか。でもそうなら私たちと同じ神修の学生ということになるけれど……。
ますます謎が深まる。
「ほれ、それまではしっかり袋詰めしてや。参拝者来たら御守と御札の説明もしっかりな!」
はい、と返事をすると早速観光客らしき老夫婦が授与所へ向かって歩いてくるのが見えた。
白衣の前あわせを整えて姿勢を正した。