戯言
ヒューマンドラマ
完
15
- 作品番号
- 1706145
- 最終更新
- 2023/09/12
- 総文字数
- 17,339
- ページ数
- 6ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 15
- ランクイン履歴
-
総合70位(2023/09/18)
ヒューマンドラマ2位(2023/09/14)
- ランクイン履歴
-
総合70位(2023/09/18)
ヒューマンドラマ2位(2023/09/14)
- あらすじ
自身の抱える心の病。それが苦しくて、人間関係が苦痛で、人生を終わらせようとするもうまくいかず。
何もかも嫌になった新山おとの前に現れたのは小金と名乗るクズ大学生。
「死にたがり」と「クズ」
この2人が出会った時、どんな結末を迎えるのか。
そしてこれは当時の私自身が思った''願望''だったのかもしれない。
この作品のレビュー
読み終えたときには自然と涙が流れていました…… 苦悩が手に取るようにわかる描写、流れ込んでくる感情、そして苦悩と前を向いて歩きだす感動…… ホントスゴく読みやすい! ぜひともお手にとって物語の世界へ、そして歩み始めた二人をみとどけませんか?
この作品の感想ノート
読んで頂き、さらに感想までありがとうございます。
言葉は本当に無限の可能性を秘めていると思っています。
それがいい可能性でも、悪い可能性でも、です。
私は小説を通じて言葉の怖さ、繊細さを伝えていけたらいいなと思っていて本作も例外ではありません。
澪夜さんは小金の目線に立った時、またおとの視線に立った時、2人に降りかかる沢山の言葉をどう受け止めますか。
「自分ならどうするか」
また
「自分は人に対してどんな言葉を選んでいるか」
そういう事を考える作品になればなと思っています。
重ねてにはなりますが、読んで頂き、素敵な感想を頂き、本当にありがとうございました。
褒め言葉に見せかけた言葉たちが心を蝕んで、いつの間にか行動するたびに、幻聴が聞こえてくる。
言葉の影響力の恐ろしさを感じました。
周りの空気感も相まって、自分はそういう人間なんだ、受け入れられない私がおかしいんだ、そんなふうに歪められてしまう。
そうして自分が認められなくなったおとが、小金と出逢ったのは、まさに運命だったのかなと思います。
どんなことを言っても、全肯定してくれる。
自分で自分を傷つけてしまう人には、そんな人が必要なのだと教えてもらった気がします。
依存に見えるかもしれない。
だけど、小金と出会う前のように苦しむよりも、何倍も生きやすいはず。
これから、2人にどんな未来が待っているのか予想できませんが、少しでも、彼らが心から笑っていることを願います。
素敵な物語を、ありがとうございました。
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