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ちーちゃんの誕生日は、八月だ。そろそろ彼女になにがほしいか、聞いておかないと。
「ねえ、ちーちゃん」
「なあに、和子ちゃん」
「なにか最近、ほしいものない?」
「え、ほしいもの?」
「文房具でもいいし、髪の毛に使うシュシュとかでもいいし。ほら、ちーちゃんもうすぐ誕生日だからさ、なにかあげたくて」
「え!そうなの!?ありがとう!うーん、ほしいものかあ、そうだなあ。えっとえっとー」
「もしも今すぐ思いつかないなら、ちょっとゆっくり考えてみて。それで思いついたら、わたしに教えてくれないかな」
「うん、わかった。ちょっと考えてみるね」
「じゃ、またね」
「ばいばい」
そんな会話をし終わって、スマホから外す耳。
画面に表示された『安藤千尋』の名前を人差し指でゆっくりなぞってから、わたしはそのスマホをポケットの中へしまった。
自宅の玄関を一歩出て、見上げた先の空は快晴。
ユーイチや、クラスのみんなよりもひと足早く、わたしの夏休みは始まった。
ちーちゃんの誕生日は、八月だ。そろそろ彼女になにがほしいか、聞いておかないと。
「ねえ、ちーちゃん」
「なあに、和子ちゃん」
「なにか最近、ほしいものない?」
「え、ほしいもの?」
「文房具でもいいし、髪の毛に使うシュシュとかでもいいし。ほら、ちーちゃんもうすぐ誕生日だからさ、なにかあげたくて」
「え!そうなの!?ありがとう!うーん、ほしいものかあ、そうだなあ。えっとえっとー」
「もしも今すぐ思いつかないなら、ちょっとゆっくり考えてみて。それで思いついたら、わたしに教えてくれないかな」
「うん、わかった。ちょっと考えてみるね」
「じゃ、またね」
「ばいばい」
そんな会話をし終わって、スマホから外す耳。
画面に表示された『安藤千尋』の名前を人差し指でゆっくりなぞってから、わたしはそのスマホをポケットの中へしまった。
自宅の玄関を一歩出て、見上げた先の空は快晴。
ユーイチや、クラスのみんなよりもひと足早く、わたしの夏休みは始まった。