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一旦自宅に帰ったわたしは、高校の制服に身を包んでから外へ出た。
出際、リビングにいたお母さんに「ユーイチのお父さんのお墓参りに、ユーイチたちと行ってくる」と告げると、彼女の双眸にもコンパスで丸が描かれた。
「え……和子、あなた思い出したの?」
「なにが」
「だってあなた、裕一くんのお父さんが亡くなったことなんてずっと忘れてて──」
そこで不自然に口を結んだ彼女の言葉の続きを、わたしは聞いている暇がなかった。
ただでさえ出発時間が遅れてしまっているところ、ユーイチたちを待たせてしまっている状況だったから。
急いで靴を履き、ユーイチの家へと向かっている間は、なんだか胸騒ぎが止まらなかった。
わたしはユーイチのお父さんの死を忘れてたの?みんなから、知らされてなかったんじゃなくて……?
一旦自宅に帰ったわたしは、高校の制服に身を包んでから外へ出た。
出際、リビングにいたお母さんに「ユーイチのお父さんのお墓参りに、ユーイチたちと行ってくる」と告げると、彼女の双眸にもコンパスで丸が描かれた。
「え……和子、あなた思い出したの?」
「なにが」
「だってあなた、裕一くんのお父さんが亡くなったことなんてずっと忘れてて──」
そこで不自然に口を結んだ彼女の言葉の続きを、わたしは聞いている暇がなかった。
ただでさえ出発時間が遅れてしまっているところ、ユーイチたちを待たせてしまっている状況だったから。
急いで靴を履き、ユーイチの家へと向かっている間は、なんだか胸騒ぎが止まらなかった。
わたしはユーイチのお父さんの死を忘れてたの?みんなから、知らされてなかったんじゃなくて……?