クラスのライングループだって、もしわたしを心配するような話で持ちきりになっていたとしたら、それはそれで「放っといてよ」なんて愚痴を吐き、サイレントモードにしていたに違いない。
わたしの涙に影響されたのか、少し瞳を潤ませた七海が言う。
「アメリカには、いつ行くか決まってるの?」
「まだ決まってないけど、たぶんわたしが『行く』って言えば、すぐにでも行くと思う」
「そっか……」
そこで「行ってらっしゃい」と言われないのは、やはり10パーセントという数字が障壁になっているのかもしれない。
「日本を発つ時は、空港までお見送りに行かせてね」
「もちろんだよ、ありがとう」
だけど「行かないで」とも言われないのは、きっとわたしとの明るい未来を信じてくれているから。
その後は他愛無い話をして、恋バナメインで盛り上がった。
わたしがユーイチへの想いを吐露すると、ふたりはやっぱりねという顔をして、最後に果穂がこう締めくくる。
「じゃあ両思いじゃん。裕一くんは和子のことが好きだって、うちらの学年で噂になってるもん」
わたしの涙に影響されたのか、少し瞳を潤ませた七海が言う。
「アメリカには、いつ行くか決まってるの?」
「まだ決まってないけど、たぶんわたしが『行く』って言えば、すぐにでも行くと思う」
「そっか……」
そこで「行ってらっしゃい」と言われないのは、やはり10パーセントという数字が障壁になっているのかもしれない。
「日本を発つ時は、空港までお見送りに行かせてね」
「もちろんだよ、ありがとう」
だけど「行かないで」とも言われないのは、きっとわたしとの明るい未来を信じてくれているから。
その後は他愛無い話をして、恋バナメインで盛り上がった。
わたしがユーイチへの想いを吐露すると、ふたりはやっぱりねという顔をして、最後に果穂がこう締めくくる。
「じゃあ両思いじゃん。裕一くんは和子のことが好きだって、うちらの学年で噂になってるもん」