「いくら調べても、あの『東雲玻玖』という男の素性はわからなかったが、黒百合家以前の神導位の子孫だということはだけははっきりとした」
300年間続いた黒百合家から、神導位の座を勝ち取ったのはどのような呪術師なのか気になっていた和葉。
だが、貴一の話を聞いて納得できた。
「『東雲』という名の呪術家系、あの日まで耳にしたことなどなかった。この300年の間どこでなにをしていたかは知らんが、落ちぶれた呪術家系のくせになんと生意気な…!」
ギリッと奥歯を噛む貴一。
どうしても、東雲家が神導位になったのが許せなかったのだ。
しかしそんな貴一のもとへ、ある日突然とある文が送られてくる。
それは、呪披の儀から三月近くがたったころ。
先日、17歳の誕生日を迎えた和葉と乙葉。
300年間続いた黒百合家から、神導位の座を勝ち取ったのはどのような呪術師なのか気になっていた和葉。
だが、貴一の話を聞いて納得できた。
「『東雲』という名の呪術家系、あの日まで耳にしたことなどなかった。この300年の間どこでなにをしていたかは知らんが、落ちぶれた呪術家系のくせになんと生意気な…!」
ギリッと奥歯を噛む貴一。
どうしても、東雲家が神導位になったのが許せなかったのだ。
しかしそんな貴一のもとへ、ある日突然とある文が送られてくる。
それは、呪披の儀から三月近くがたったころ。
先日、17歳の誕生日を迎えた和葉と乙葉。