――だれかが裏で糸を引いている。
「そういうことで、和葉様。申し訳ございませんが、あなた様にはここで死んでいただきます」
「……えっ…」
「呪術師同士が殺し合うのはご法度。狙いは東雲玻玖ですが、この現場を目撃したあなた様が黙っているとも思えません」
蛭間家当主は一歩、また一歩と和葉に歩み寄る。
その前へ、和葉を庇うようにして立ちはだかる菊代。
「…和葉様、お逃げください!」
「菊代さんは…!?」
「ここは、私が食い止めます…!」
そう言って、菊代は懐から護身用の小刀を取り出した。
「…そんな!菊代さんもいっしょに!」
「和葉様は、玻玖様の大切なお方!お守りするのは当然のことです!」
「でも――」
「玻玖様は表にいらっしゃいます!そこまで、どうかご無事で…!」
「そういうことで、和葉様。申し訳ございませんが、あなた様にはここで死んでいただきます」
「……えっ…」
「呪術師同士が殺し合うのはご法度。狙いは東雲玻玖ですが、この現場を目撃したあなた様が黙っているとも思えません」
蛭間家当主は一歩、また一歩と和葉に歩み寄る。
その前へ、和葉を庇うようにして立ちはだかる菊代。
「…和葉様、お逃げください!」
「菊代さんは…!?」
「ここは、私が食い止めます…!」
そう言って、菊代は懐から護身用の小刀を取り出した。
「…そんな!菊代さんもいっしょに!」
「和葉様は、玻玖様の大切なお方!お守りするのは当然のことです!」
「でも――」
「玻玖様は表にいらっしゃいます!そこまで、どうかご無事で…!」