そこへ、母の死の真相を知ってしまった瞳子の感情の高ぶりにより、初めて『森羅万象ノ術』が発動したのだった。
「シンラバンショウ…!?なにそれ!?貴臣は知ってるの…!?」
「『森羅万象ノ術』は、天候を操る最強の呪術です。僕も本で知っただけですが、…まさかそれを宿した呪術師が実在したとは」
「最強の呪術って…。それじゃあ、どうしろっていうの!?」
「簡単なことです。『森羅万象ノ術』はその強さゆえに恐れられ、災害を呼び起こす危険もあることから――」
そこまで言って、貴臣はチラリと冬貴に目をやる。
冬貴は気まずそうに視線を逸らす。
「なに…?どういうこと…?」
2人のやり取りを見ていた女が詰め寄ってくる。
その母親である女に、貴臣が語りかける。
「暗黙の決まりとして、『森羅万象ノ術』を持つ術者には殺しの許可が出ているのです」
「シンラバンショウ…!?なにそれ!?貴臣は知ってるの…!?」
「『森羅万象ノ術』は、天候を操る最強の呪術です。僕も本で知っただけですが、…まさかそれを宿した呪術師が実在したとは」
「最強の呪術って…。それじゃあ、どうしろっていうの!?」
「簡単なことです。『森羅万象ノ術』はその強さゆえに恐れられ、災害を呼び起こす危険もあることから――」
そこまで言って、貴臣はチラリと冬貴に目をやる。
冬貴は気まずそうに視線を逸らす。
「なに…?どういうこと…?」
2人のやり取りを見ていた女が詰め寄ってくる。
その母親である女に、貴臣が語りかける。
「暗黙の決まりとして、『森羅万象ノ術』を持つ術者には殺しの許可が出ているのです」