帝からのお呼ばれは絶対に断ることはできないし、だからといって乙葉の結納も夫婦そろって欠席するわけにもいかない。
よって、必然的に玻玖は皇居へ、和葉は乙葉の結納へ出向くこととなった。
そして、当日。
玻玖は朝早く、太陽が昇る前に屋敷を出た。
都までは距離があり、玻玖は1泊してから明日帰ってくる予定になっている。
和葉はいつもどおりに支度をし、淡い色の訪問着に着替えた。
「それでは、和葉様。お帰りは17時ごろ、黒百合家へ車でお迎えにまいります」
「ありがとうございます」
「どうか、お気をつけて」
和葉の手を取り、自分の両手でやさしく包み込む菊代。
『どうか、お気をつけて』
その言葉の意味を理解した和葉は、菊代に笑ってみせた。
「もう大丈夫です。いってきます」
よって、必然的に玻玖は皇居へ、和葉は乙葉の結納へ出向くこととなった。
そして、当日。
玻玖は朝早く、太陽が昇る前に屋敷を出た。
都までは距離があり、玻玖は1泊してから明日帰ってくる予定になっている。
和葉はいつもどおりに支度をし、淡い色の訪問着に着替えた。
「それでは、和葉様。お帰りは17時ごろ、黒百合家へ車でお迎えにまいります」
「ありがとうございます」
「どうか、お気をつけて」
和葉の手を取り、自分の両手でやさしく包み込む菊代。
『どうか、お気をつけて』
その言葉の意味を理解した和葉は、菊代に笑ってみせた。
「もう大丈夫です。いってきます」