これで、正式に夫婦となった玻玖と和葉。
『呪結式』が終わったあと、東雲家へ移る身支度があるとして、花嫁の控え室に集まる黒百合家。
「これは一体、どういうことだ!!」
玻玖がこの場にいないのをいいことに、貴一の怒鳴り声が漏れる。
「なぜだ!?なぜあやつは、あんなに涼しい顔をしておる!?」
「貴一さん、ちゃんと『眠毒ノ術』はおかけになったのよね…?」
「わしが失敗するわけなかろう!昨夜、お前たちの目の前で和葉にかけたではないか!」
「そう…ですよね。じゃあ、どうして…」
下唇を噛みしめながら、考え込む八重。
貴一の怒りは収まらず、その矛先は『呪結式』を終えたばかりの白無垢姿の和葉へと向けられる。
「和葉!言われたとおりにしたのだろうな!?」
「は…、はい…。わたしはちゃんと――」
『呪結式』が終わったあと、東雲家へ移る身支度があるとして、花嫁の控え室に集まる黒百合家。
「これは一体、どういうことだ!!」
玻玖がこの場にいないのをいいことに、貴一の怒鳴り声が漏れる。
「なぜだ!?なぜあやつは、あんなに涼しい顔をしておる!?」
「貴一さん、ちゃんと『眠毒ノ術』はおかけになったのよね…?」
「わしが失敗するわけなかろう!昨夜、お前たちの目の前で和葉にかけたではないか!」
「そう…ですよね。じゃあ、どうして…」
下唇を噛みしめながら、考え込む八重。
貴一の怒りは収まらず、その矛先は『呪結式』を終えたばかりの白無垢姿の和葉へと向けられる。
「和葉!言われたとおりにしたのだろうな!?」
「は…、はい…。わたしはちゃんと――」