若干建てつけの悪い扉を引き、着物蔵へ入る和葉。
大幅に処分したこともあるとはいえ、恐ろしい数の着物があった。
好きなものをと言われたものの、すぐに決断ができない和葉はただただ着物を見て回るだけだった。
時間だけが過ぎていく。
すると、和葉はなにかに引き寄せられるように、とある桐たんすの前へ。
引き出しを引くと、中から出てきたのは白いたとう紙に包まれた桜色をした着物だった。
その着物の色に、思わず一目惚れ。
着物蔵には他にもまだ何着もあるというのに、和葉はその一着だけを持って部屋へと戻った。
その夜。
和葉は着物蔵で見つけた着物をたとう紙から出してみることに。
淡い色が和葉好みで、桜が咲き始めるこの時期にはちょうどよい色の着物だった。
「東雲様は、お好きかしら…このお着物」
大幅に処分したこともあるとはいえ、恐ろしい数の着物があった。
好きなものをと言われたものの、すぐに決断ができない和葉はただただ着物を見て回るだけだった。
時間だけが過ぎていく。
すると、和葉はなにかに引き寄せられるように、とある桐たんすの前へ。
引き出しを引くと、中から出てきたのは白いたとう紙に包まれた桜色をした着物だった。
その着物の色に、思わず一目惚れ。
着物蔵には他にもまだ何着もあるというのに、和葉はその一着だけを持って部屋へと戻った。
その夜。
和葉は着物蔵で見つけた着物をたとう紙から出してみることに。
淡い色が和葉好みで、桜が咲き始めるこの時期にはちょうどよい色の着物だった。
「東雲様は、お好きかしら…このお着物」