「“でーと”…?で、ございますか?」
聞き慣れない単語にキョトンとする和葉を玻玖はクスリと笑う。
その後、玻玖は和葉を街へと連れ出した。
和葉にとっては、幼少期ぶりの屋敷の外。
それだけでも新鮮だというのに、街を歩く人の多さや物珍しい品物の数々に驚きを押さえることができなかった。
「…街には、たくさんの方がいらっしゃるのですね」
「そうだな。しかし、都ともなればこの比にならないくらいの人の数だぞ」
「そんなに…!…いつか、わたしも一度でいいから都に行ってみたいです」
和葉は切なげな笑みを浮かべた。
乙葉は、神導位の職務として皇居へ向かう貴一に引っついて、何度も都へ行ったことがあった。
帰ってくるたびに、新しいものを買ってもらったり、土産話を使用人に自慢げに聞かせていた。
聞き慣れない単語にキョトンとする和葉を玻玖はクスリと笑う。
その後、玻玖は和葉を街へと連れ出した。
和葉にとっては、幼少期ぶりの屋敷の外。
それだけでも新鮮だというのに、街を歩く人の多さや物珍しい品物の数々に驚きを押さえることができなかった。
「…街には、たくさんの方がいらっしゃるのですね」
「そうだな。しかし、都ともなればこの比にならないくらいの人の数だぞ」
「そんなに…!…いつか、わたしも一度でいいから都に行ってみたいです」
和葉は切なげな笑みを浮かべた。
乙葉は、神導位の職務として皇居へ向かう貴一に引っついて、何度も都へ行ったことがあった。
帰ってくるたびに、新しいものを買ってもらったり、土産話を使用人に自慢げに聞かせていた。