「助ける、絶対に助ける。幸とこの子達と、未来を生きたい」



涙が滲んだ。言葉が出なかった。

隆永は諦めていなかった。




「一緒に生きて。これからも俺と」




激しい瞳、燃えているかのよう。強い意志がこもっている。



「……生きたい。隆永さんと、この子達と」



少し強引に、でも気遣うように唇が押し付けられた。それに答えるようにそっと目を瞑る。

まるでプロポーズみたいな言葉だな、なんて幸はこっそり思って笑った。