触れられた頭に残った隆永の熱を確かめるように手を置いた。

心臓はやはりばくばくと煩い。



「あ……お礼言ってない」



一瞬追いかけようか迷ったが、どうせまたすぐに来るんだろうと追いかけるのはやめた。

それに今顔を合わせたら、頬が熱くなって上手く喋れる気がしなかった。