久しぶりに四人で夕飯を食べる。
任務中は色んな社を転々としていたらしく、神職の年齢層が高い地方の社では毎日精進料理のようなものばかり食べさせられていたらしい。
久しぶりの肉料理に感極まった様子だったので、自分の大皿から残りを薫の皿に移してやった。
「でもちゃんと屋根のあるところで休めてたんだね。安心した」
「まぁね。前線って言っても空亡と追いかけっこばっかだったし、俺は連絡係だからしょっちゅうまねきの社にも帰ってきてたし」
はァ!?と宙一が目を剥いた。
「お前帰ってきてたの!? だったらなんで顔見せなかったんだよ!?」
「だってお前ら授業中か、真夜中だったし」
「お前と連絡取る手段無いんだから、遠慮せず入ってくるなり叩き起すなりしろよ!」
「次覚えてたらそうする」
明らかにその気のない返事だ。
仲良くなってもあっさりしている部分は相変わらずで、そういう所は自分にそっくりだ。
「それで、いつまで居られるの?」
「それがはっきりと言われてないんだよね。ついさっき定期報告に戻ってきたんだけど、そのまま神修で待機命令が出て」
「へ〜、そんなことあるんだな」
「昨日うちの班に負傷者が沢山出て、実働できないからだと思う。別の班と交代したばっかりだから、今日明日で再稼働にはならないと思うけど」