考えていると、
「大変です、結人さん!」
和歌子だ。小屋のほうのようすを見に行って、戻ってきたようだ。和歌子は息を切らして言う。
「――花園さんが事件に巻き込まれたらしいです!」
「――なんだって!?」
花園さんが、事件にだって? でも――。
「まだ、祭りは始まったばかりだってのに……」
孝慈がつけていた腕時計を見て苦々しくつぶやく。
「九時十五分。どうなってやがる?」
その通りだ。まだ、未来写真の時刻までは八時間くらいある。
僕は手元の未来写真を見つめる。
まだ、写真は失敗扱いになって溶けてはいない。
「未来写真が無事なのを見るに、致命的な何かが起きたわけじゃないみたいだ」
「どっちにしても、花園さんが気になるな。急ごう」
「大変です、結人さん!」
和歌子だ。小屋のほうのようすを見に行って、戻ってきたようだ。和歌子は息を切らして言う。
「――花園さんが事件に巻き込まれたらしいです!」
「――なんだって!?」
花園さんが、事件にだって? でも――。
「まだ、祭りは始まったばかりだってのに……」
孝慈がつけていた腕時計を見て苦々しくつぶやく。
「九時十五分。どうなってやがる?」
その通りだ。まだ、未来写真の時刻までは八時間くらいある。
僕は手元の未来写真を見つめる。
まだ、写真は失敗扱いになって溶けてはいない。
「未来写真が無事なのを見るに、致命的な何かが起きたわけじゃないみたいだ」
「どっちにしても、花園さんが気になるな。急ごう」


