α世界からβ世界へ世界線を移動し、平和な世界の人間トラブルを解決。姫様の部屋へ訪問。その後、白の異空間にて石を手に入れ、ユメの超能力を込めた石でδ世界線へ移動。夢野はここからα世界へ飛び、無知なα世界の私に奴隷志願し、時間を進めることになる。
ここから先はユメのおかげで一人でも飛べる。
δ世界線にて人類が全滅し、世界が滅ぶ戦場の惨劇を目にする。世界滅亡前に再びトラベル。世界そのままに時間を過去へ移動。姫様が五体満足でまだ決戦を行う前に飛ぶ。ヨウヘイが二人となる状況に現場は多少混乱したが、おかげで説明がしやすかった。姫をα世界線にて飛ばし、δの私をβ世界へ飛ばす。この際手にしていた石をそれぞれ二人に手渡すことを忘れずに。α世界の姫様はライ○ーキックを繰り出し、その後のことに石を使用するからね。もちろん、姫様から出てきたもうひとりの女性というのはユメだ。α世界にて私の命で周囲の見張りについていたユメ。δ世界で別れたユメである。
さて、一方の私は再度トラベルのためにδ世界の白の空間へ。石を手にして夢野をβ世界へ飛ばして、αからβに来たばかりの何も知らない私のサポートにつかせる。その後の彼女のことは知らない。β世界で生き続けるのか、それともまたどこかへ飛ぶのか。私の知見の及ばぬ範囲だ。幸せを願うばかりである。
ここでようやく私はδ世界からα世界へ、元の世界へと帰還。姫様の手の中にあった石を触媒に時空間移動を行う。ユメがエデン・レイにキスを繰り返し、δ世界の姫様が私を召喚して得意げになり、長い旅から戻った私が何も知らない宇宙人にこう話してやるのだ。
「百合って知ってるか、宇宙人。世界を救える最高に尊いモノなんだぜ」
※ ※ ※
百合にて始まった世界の危機を百合にて救う。
この発想に至ったのは観覧車が全ての元凶だと聞いたときだった。宇宙人は倒せないが、未来を変える方法ならある。それが百合である。
エデン・レイは傍から見れば胸の貧しいイチ超クール系美少女である。地球人にはそうとしか見えない。物騒な武器さえ出さなければ、可愛いのだ。つまり、そこに少女の愛を与えることによりガールズラブを生み出し、そして愛によって宇宙人を地球人にしてしまおうという発案である。エデン・レイは地球のことを知らない。つまり知ればその情報が正解だと思う。純粋にて純潔。純情ならずして純白。染め上げるのならば自分色に。都合よく。つまり美少女には美少女。完璧である。
「アホね」
「いや、でも姫様!? うまく行ったじゃないですか。こうしてエデン・レイをなだめ、仲間とし、地球侵略はなくなり、世界の滅亡も人類破滅の危機もなくなったんですから」
「そうですよ、ヘイ様っ! 私は納得しておりません!」
作戦とはいえ、女の子にキスしてくれる女の子を探し出すことは困難であった。幾ら百合っ気のある女子寮コースの女の子が近くにいるとはいえ、彼女たちとて誰でも彼でも対象になるわけではない。性欲のはけ口としても、真剣交際するとしても、全ての女の子がそうであることはないし、了承するわけではないのは重々承知。女の子のノーマルは男の子なのだから。そこで命を下し、受けたのが夢野根底である。黒の輝石を触媒に空間移動し、レイを押し倒した。作戦は見事に成功し、いろいろと成就している。
「まあ、いいじゃないか。新しい子分的な?」
「私は夢野様に添い遂げているだけで、あなたのことは信用してないんですからね」
「夢野はヘイ様に生涯を尽くします。邪魔建てとあれば即座にーー」
「ネネちゃんの言うことは絶対聞く。この男に何もするなって言うなら何もしない。ねっ」
やれやれ。
斯くして奇妙な四角関係が出来上がったのである。
ここから先はユメのおかげで一人でも飛べる。
δ世界線にて人類が全滅し、世界が滅ぶ戦場の惨劇を目にする。世界滅亡前に再びトラベル。世界そのままに時間を過去へ移動。姫様が五体満足でまだ決戦を行う前に飛ぶ。ヨウヘイが二人となる状況に現場は多少混乱したが、おかげで説明がしやすかった。姫をα世界線にて飛ばし、δの私をβ世界へ飛ばす。この際手にしていた石をそれぞれ二人に手渡すことを忘れずに。α世界の姫様はライ○ーキックを繰り出し、その後のことに石を使用するからね。もちろん、姫様から出てきたもうひとりの女性というのはユメだ。α世界にて私の命で周囲の見張りについていたユメ。δ世界で別れたユメである。
さて、一方の私は再度トラベルのためにδ世界の白の空間へ。石を手にして夢野をβ世界へ飛ばして、αからβに来たばかりの何も知らない私のサポートにつかせる。その後の彼女のことは知らない。β世界で生き続けるのか、それともまたどこかへ飛ぶのか。私の知見の及ばぬ範囲だ。幸せを願うばかりである。
ここでようやく私はδ世界からα世界へ、元の世界へと帰還。姫様の手の中にあった石を触媒に時空間移動を行う。ユメがエデン・レイにキスを繰り返し、δ世界の姫様が私を召喚して得意げになり、長い旅から戻った私が何も知らない宇宙人にこう話してやるのだ。
「百合って知ってるか、宇宙人。世界を救える最高に尊いモノなんだぜ」
※ ※ ※
百合にて始まった世界の危機を百合にて救う。
この発想に至ったのは観覧車が全ての元凶だと聞いたときだった。宇宙人は倒せないが、未来を変える方法ならある。それが百合である。
エデン・レイは傍から見れば胸の貧しいイチ超クール系美少女である。地球人にはそうとしか見えない。物騒な武器さえ出さなければ、可愛いのだ。つまり、そこに少女の愛を与えることによりガールズラブを生み出し、そして愛によって宇宙人を地球人にしてしまおうという発案である。エデン・レイは地球のことを知らない。つまり知ればその情報が正解だと思う。純粋にて純潔。純情ならずして純白。染め上げるのならば自分色に。都合よく。つまり美少女には美少女。完璧である。
「アホね」
「いや、でも姫様!? うまく行ったじゃないですか。こうしてエデン・レイをなだめ、仲間とし、地球侵略はなくなり、世界の滅亡も人類破滅の危機もなくなったんですから」
「そうですよ、ヘイ様っ! 私は納得しておりません!」
作戦とはいえ、女の子にキスしてくれる女の子を探し出すことは困難であった。幾ら百合っ気のある女子寮コースの女の子が近くにいるとはいえ、彼女たちとて誰でも彼でも対象になるわけではない。性欲のはけ口としても、真剣交際するとしても、全ての女の子がそうであることはないし、了承するわけではないのは重々承知。女の子のノーマルは男の子なのだから。そこで命を下し、受けたのが夢野根底である。黒の輝石を触媒に空間移動し、レイを押し倒した。作戦は見事に成功し、いろいろと成就している。
「まあ、いいじゃないか。新しい子分的な?」
「私は夢野様に添い遂げているだけで、あなたのことは信用してないんですからね」
「夢野はヘイ様に生涯を尽くします。邪魔建てとあれば即座にーー」
「ネネちゃんの言うことは絶対聞く。この男に何もするなって言うなら何もしない。ねっ」
やれやれ。
斯くして奇妙な四角関係が出来上がったのである。