君の音で紡がれた今を生きる僕が、僕の綴る言葉で君を生かしたい。

 抱え負った傷も、黒く纏う惨憺たる過去も僕にはわからないけれど
あの瞬間、確かに響いた『叫び』を掬う。
その姿が酷く醜く、無謀で、脆いものだとしても。

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 諦めた世界を包む青を見上げ、飛び立つあの瞬間
誰かに強く引き留められる感覚を覚えた。

 私の中を触れた言葉と、残酷なほどに本当を抉る目。
もう一度、この世界で夢をみることが許されるのなら、
その夢の中で、君に手を繋いでいてほしい。

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不確かな線を確実に結んでいく。
正解すらわからない音に、未完成な言葉をのせて。