ガシャン!!!!!
「ッ、、、!!」
己と彼女を繋ぐ妖力の糸がプツリと切れたような強い感覚。
体に強い衝撃が走った。
時雨の気配が完全に白夜の領域内から消えたのだ。
薬を受け取りに鳳魅の元へ訪れた白夜は、飲み薬の入った瓶を手から滑り落とせば瓶は重力に逆らわず下に落ちれば、その衝撃に耐えきれず粉々に砕けて散ってしまった。
「何?どうしたの??…って若、大丈夫かい⁉」
心配して駆け寄ってきた鳳魅の声すらまともに耳に入らない。
「…やられた」
「え?」
「時雨が…攫われた」
「何だって!時雨ちゃんが⁈」
焦る気持ちを抑えて必死に意識を集中させれば時雨の気配を探り出す。
何処だ、何処にいる。
俺の時雨を何処に隠しやがった!!
隠世を隅から隅まで見渡す。
だがどこにも彼女の姿が確認出来ない。
「(もしや、、)」
白夜は透視の矛先をある場所に向けた。
すると直ぐに時雨の気配がある場所で確認できた。
だがその場所を見た途端、白夜はいても立ってもいられず一秒でも早くその場所へ向かおうと動き出す。
「ちょ、ちょっと、待ちなよ!一体どこに行くつもり⁉」
鳳魅が慌てて引き留めれば白夜は深刻そうな顔をした。
「八雲家だ。アイツは今そこにいる」
「八雲家?八雲家って…あの陰陽師のかい?」
八雲家。
数百年も前から陰陽師を生業に厄を払う家系だ。
鬼頭家との直接的な繋がりは過去になく、代々その家の花嫁を娶る相手は狐野家だった。それがここにきて鬼頭家の内部に八雲家の人間が接触してきたようだ。その目的は…。
「八雲家が鬼頭家の花嫁を攫った。俺は今すぐ現世に行く。悪いが俺の代わりにアイツへ連絡を頼みたい」
「まさか君一人で行くつもり?無茶だ!相手はあの御三家だよ⁉」
「あ?俺がそんな雑魚相手に負けるとでも思ってんのかよ」
何が目的であいつらは時雨を攫った?
時雨は久野家の人間。
術家同士は不仲なとこきて、八雲家との関わりなんてなかったはずなのに。よほど時雨を手に入れたい事情が八雲家にはおありだということなのか。
「チッ、ふざけやがって。この俺を怒らせることが何を意味するのか。ここできっちり教え込んでやる」
「…本当に一人で行くつもりかい?」
「ああ。アイツは絶対俺が助ける。契約はまだ切れていない。なら時雨はまだ生きている」
白夜はその場で術を発動させれば床には波紋が形成される。
「急を要する案件だ。…鳳魅、後のことはお前に任せた」
「若…分かったよ。くれぐれも気を付けてよ?」
鳳魅が見守る中、白夜は一気に鬼門の地まで飛ぶと境界を潜り抜ける。
見慣れた現世の景色。
時雨はこの世界にいる。
命にかえても。
絶対に助けてみせる。
「待ってろ時雨。今、助けに行くからな」
「ッ、、、!!」
己と彼女を繋ぐ妖力の糸がプツリと切れたような強い感覚。
体に強い衝撃が走った。
時雨の気配が完全に白夜の領域内から消えたのだ。
薬を受け取りに鳳魅の元へ訪れた白夜は、飲み薬の入った瓶を手から滑り落とせば瓶は重力に逆らわず下に落ちれば、その衝撃に耐えきれず粉々に砕けて散ってしまった。
「何?どうしたの??…って若、大丈夫かい⁉」
心配して駆け寄ってきた鳳魅の声すらまともに耳に入らない。
「…やられた」
「え?」
「時雨が…攫われた」
「何だって!時雨ちゃんが⁈」
焦る気持ちを抑えて必死に意識を集中させれば時雨の気配を探り出す。
何処だ、何処にいる。
俺の時雨を何処に隠しやがった!!
隠世を隅から隅まで見渡す。
だがどこにも彼女の姿が確認出来ない。
「(もしや、、)」
白夜は透視の矛先をある場所に向けた。
すると直ぐに時雨の気配がある場所で確認できた。
だがその場所を見た途端、白夜はいても立ってもいられず一秒でも早くその場所へ向かおうと動き出す。
「ちょ、ちょっと、待ちなよ!一体どこに行くつもり⁉」
鳳魅が慌てて引き留めれば白夜は深刻そうな顔をした。
「八雲家だ。アイツは今そこにいる」
「八雲家?八雲家って…あの陰陽師のかい?」
八雲家。
数百年も前から陰陽師を生業に厄を払う家系だ。
鬼頭家との直接的な繋がりは過去になく、代々その家の花嫁を娶る相手は狐野家だった。それがここにきて鬼頭家の内部に八雲家の人間が接触してきたようだ。その目的は…。
「八雲家が鬼頭家の花嫁を攫った。俺は今すぐ現世に行く。悪いが俺の代わりにアイツへ連絡を頼みたい」
「まさか君一人で行くつもり?無茶だ!相手はあの御三家だよ⁉」
「あ?俺がそんな雑魚相手に負けるとでも思ってんのかよ」
何が目的であいつらは時雨を攫った?
時雨は久野家の人間。
術家同士は不仲なとこきて、八雲家との関わりなんてなかったはずなのに。よほど時雨を手に入れたい事情が八雲家にはおありだということなのか。
「チッ、ふざけやがって。この俺を怒らせることが何を意味するのか。ここできっちり教え込んでやる」
「…本当に一人で行くつもりかい?」
「ああ。アイツは絶対俺が助ける。契約はまだ切れていない。なら時雨はまだ生きている」
白夜はその場で術を発動させれば床には波紋が形成される。
「急を要する案件だ。…鳳魅、後のことはお前に任せた」
「若…分かったよ。くれぐれも気を付けてよ?」
鳳魅が見守る中、白夜は一気に鬼門の地まで飛ぶと境界を潜り抜ける。
見慣れた現世の景色。
時雨はこの世界にいる。
命にかえても。
絶対に助けてみせる。
「待ってろ時雨。今、助けに行くからな」



