恐る恐る訊ねたさくらの言葉に返ってきたのは、大輔の笑顔と悪気のない言葉だった。それを見て、さくらは何を返したらいいのか分からなくなる。
「何? 大輔くん、さくらのこの魅力に気付いてなかったわけっ?」
代わりにこの話題に食いついたのは菜月だった。
「さくらのこの、長くて綺麗な黒髪! 見て! しかもこのスタイルの良さ! モテない訳がないでしょう?」
「なっちゃん……、やめて……。恥ずかしい……」
さくらが如何に魅力的かをこんこんと説明し出す菜月に、さくらは本当に恥ずかしい様子で、顔を真っ赤にして止めに入った。しかし菜月のこの力説を聞いても、
「俺、外見よりも前田さんの魅力はその中身だと思うんだよなぁ……」
大輔は頬をボリボリとかきながらそう呟いた。それから恥ずかしげもなく、
「前田さんはさ、俺みたいなヤツのことも真剣に考えてくれるじゃん? ほら、タバコのこともそうだったし。そう言う優しさ? みたいなところが魅力だなぁって思うんだよ」
大輔はそう言うと、隣に立っている班の男子に『な?』と同意を求めていた。同意を求められた男子生徒はドギマギしているようで、言葉に詰まっている。
「何? 大輔くん、さくらのこの魅力に気付いてなかったわけっ?」
代わりにこの話題に食いついたのは菜月だった。
「さくらのこの、長くて綺麗な黒髪! 見て! しかもこのスタイルの良さ! モテない訳がないでしょう?」
「なっちゃん……、やめて……。恥ずかしい……」
さくらが如何に魅力的かをこんこんと説明し出す菜月に、さくらは本当に恥ずかしい様子で、顔を真っ赤にして止めに入った。しかし菜月のこの力説を聞いても、
「俺、外見よりも前田さんの魅力はその中身だと思うんだよなぁ……」
大輔は頬をボリボリとかきながらそう呟いた。それから恥ずかしげもなく、
「前田さんはさ、俺みたいなヤツのことも真剣に考えてくれるじゃん? ほら、タバコのこともそうだったし。そう言う優しさ? みたいなところが魅力だなぁって思うんだよ」
大輔はそう言うと、隣に立っている班の男子に『な?』と同意を求めていた。同意を求められた男子生徒はドギマギしているようで、言葉に詰まっている。