大輔が嬉々として提案するのに反対する者もおらず、さくらたちは遊園地の名物となっているジェットコースターの一つの列に並んだ。
「松本くん、タバコ、本当に持ってきてないでしょうね?」
列に並ぶとずっと気になっていたのか、菜月が大輔に食ってかかった。それを受け流すように、大輔はニヤッと笑うと、
「当たり前だろ? 俺は、約束は守る男だ!」
そう言って胸を張った。その言葉に菜月もホッとしたようで、
「良かった……」
そう安堵の息を漏らす。
少しずつ列が進み、さくらたちの班が乗る順番が迫ってくる。
「う~……、緊張する……」
「さくら、絶叫系苦手だっけ?」
胸を押さえて思わず呟いたさくらの言葉に菜月が続ける。さくらは、
「苦手って言うか、緊張する……」
そう繰り返すのが精一杯だった。
そんな二人の会話を聞いていた大輔は、
「そう言えばさ、前田さんってモテるんだって?」
唐突な話題の転換にさくらの緊張がぷつりと止まった。
「なんで、急にそんなこと……?」
「俺の友達がさ、前田さんと同じ班って聞いてすっげー羨ましがってたからさ。自慢しておいた!」
「……」
「松本くん、タバコ、本当に持ってきてないでしょうね?」
列に並ぶとずっと気になっていたのか、菜月が大輔に食ってかかった。それを受け流すように、大輔はニヤッと笑うと、
「当たり前だろ? 俺は、約束は守る男だ!」
そう言って胸を張った。その言葉に菜月もホッとしたようで、
「良かった……」
そう安堵の息を漏らす。
少しずつ列が進み、さくらたちの班が乗る順番が迫ってくる。
「う~……、緊張する……」
「さくら、絶叫系苦手だっけ?」
胸を押さえて思わず呟いたさくらの言葉に菜月が続ける。さくらは、
「苦手って言うか、緊張する……」
そう繰り返すのが精一杯だった。
そんな二人の会話を聞いていた大輔は、
「そう言えばさ、前田さんってモテるんだって?」
唐突な話題の転換にさくらの緊張がぷつりと止まった。
「なんで、急にそんなこと……?」
「俺の友達がさ、前田さんと同じ班って聞いてすっげー羨ましがってたからさ。自慢しておいた!」
「……」