恵理ちゃんとおばさんの会話を思い出した。
────ほら、この前病院に行ってたでしょ。腎臓がだいぶ悪くなってるみたいで、これから透析に通わなくちゃ行けないのよ。
もし恵理ちゃんのおばあちゃんが体調を崩したのが、"オーサキ"が憑いたせいなのだとしたら。
「ど、どうしようみこ……! おばあちゃんが、おばあちゃんが……っ」
私の服をきつく握ってぽろぽろと涙を零す恵理ちゃんの背中を撫でる。
「恵理ちゃん……」
顔を上げると皆と目が合った。力強くひとつ頷く。
泰紀くんがニカッと笑って恵理ちゃんの背中を叩いた。
「大丈夫、任せろ! そのために神職がいるんだ!」