あはは、と苦笑いで誤魔化してシェイクを啜った。


それから私たちは昔に戻ったように雑談に花を咲かせて、日が傾く頃にお店を出た。

熱い夕日が顔に降り注ぎ、うんと伸びをする。


「喋ったね〜! こんなに楽しかったの久しぶり!」

「私も。今の学校は女の子の友達がいないから、今日は恵理ちゃんに会えて嬉しかった」


そう言って笑えば、恵理ちゃんは目をギョッとさせて私の両肩を掴んだ。


「もしかしてみこ、いじめられてるの!? 誰よその女許さない!」

「ち、違う違う! 落ち着いて恵理ちゃん! たまたま女の子がいないクラスだっただけなの」


というか一クラスしかないけれど、とも心の中で付け足す。

クラスメイトとは仲良くやってるよ、と肩をすくめると、疑うように私をじろりと睨んだ。


「本当に? でも、何かあったら私に言ってね。どこにいようと駆けつけて、みこのかわりに強烈なパンチをお見舞いしてやるんだからっ」

「あはは……頼もしい……」


ふん、と鼻息荒く言い切った恵理ちゃん。