私の部屋に並べて布団を敷いて、潜り込んだ頃にピコピコとスマートフォンがなった。
開けてみると、送り主は慶賀くんだった。
玉じいの家の見慣れた和室に4枚の布団を並べて、寝転がりながらピースをしているみんなが写っている。
「恵理ちゃん、慶賀くんから写真が来たよ。お説教終わったみたい」
「あはは、ほんとだ。なんだかんだで楽しそう」
続けざまにメッセージが届く。
【玉嘉さまが下の階の住人だったなんて聞いてねーよ!】と涙目のスタンプが続けざまに届く。
ごめん、と手を合わせた絵文字付きで返せば、口から魂が抜けているゴリラのスタンプが届く。
くすくすと笑った。
あの後、玉じいによって一階の玉じいの部屋へ連行された嘉正くんたちは「一人暮らしの女の子の部屋に潜り込むとはどういう事だ!」とこっぴどく叱られたらしい。
誘ったのは私なのでそう伝えれば「それでも常識があれば断るだろう」とみんなをひと睨みで黙らせた。
「でも、玉嘉のおじいちゃんってそんなにすごい人だったの?」
「うん、私たちが所属している組合の、元トップだった人だよ」
すごいねえ、と恵理ちゃんは目を丸くした。