「話を聞く限り、ただ事ではなさそうだね。十中八九、人ならざるものの仕業だ」


モナカアイスを食べながら嘉正くんがそういった。


「僕もそう思う。霊障の類いだね」

「んじゃ、どんなのが取り憑いているか一旦見ねぇとだな〜」

「……それなら、明日のお昼はどうかな? ちょうど明日の昼は誰もいなくなるの。一人でいるのも怖いし、みんなが来てくれたら心強い」


決まりだな、と慶賀くんは指を鳴らした。

解決の糸口が見えて、恵理ちゃんはほっとしたように息を吐いた。


安心したのか「みこのひと口もらい!」と私のアイスを横から齧る。

もう、と笑って恵理ちゃんの肩を叩く。



「じゃあ明日に備えて今日は────」

「お待ちかねの、ゲーム大会だー!!」


嘉正くんの声は慶賀くんによって掻き消された。

カバンからウノ、トランプ、ドミノ、と次々取り出した慶賀くんは「どれからやる!?」と瞳を輝かせる。