「みんなもごめんね、せっかくの夏休みなのに」


三人がけのソファーに誰が座るのかジャンケンで決めていたみんなが振り向く。


「気にすんな! 巫寿の友達なら全力で助けるつーの!」

「そうだよ。困っている人を助けるのが神職だからね」


ありがとう、と恵理ちゃんは深々と頭を下げた。