言祝ぎの子 弐 ー国立神役修詞高等学校ー



それはもちろん、



「恵衣くんもだよ」



恵衣くんは僅かに目を見開いた。



「恵衣くんも助ける。みんな助ける。だから皆必死になって助ける方法を探してるの」



恵衣くんは顔をゆがめて手の甲を口元に押し当てた。ふ、と私から視線を逸らすと、足早に私の横を通り過ぎた。


通り過ぎる瞬間、恵衣くんの赤くなった頬がちらりと見えて目を見開く。


まさか熱が……



恵衣くん!と慌てて呼び止めると彼は一瞬ぴたりと足を止めた。しかし振り返ることなく厨房を後にした。