言祝ぎの子 弐 ー国立神役修詞高等学校ー



バッサリ会話を切られて何度目かのため息を吐いた。


【そこまでして何になるんだ】


差し出された画面に書かれた文字を読んで、え?と困惑気味に聞き返す。


【神職も教員も原因不明だとお手上げ状態で、患者たちは良くなる傾向すらない。ただの一学生が調べたところで、大人たちが分からないことを解決出来るはずがない】


恵衣くんの言うことは正論だ。

そしてそれは、私だって心の隅でずっと思っていた。みんなだって薄々分かっているはずだ。


大人が出来ないことを、子供の私たちに出来るはずがない。

連日みんなで文殿にこもったり症状を緩和出来そうな薬を作ろうと躍起になっているけれど、今まで何一つ進展がない。


それでも誰も、何も言わずに毎日文殿に集まった。朝から夜遅くまで、必死になって調べた。


だってそれは────。



「大切な友達を助けたいから。友達が大変な時に、何かしたいって思うのは普通でしょ……? それが無駄だったとしても」



嘉正くんや嘉明くん、瑞祥さんを助けたい。私たちが思っているのはただそれだけだ。