「あの石灯籠は、この神社を建てるのに協力してくれた人の大切なものなの。大切なものを壊されたら、悲しいし怒っちゃうよね……?」


うん、と彼はひとつ頷いた。


「一緒に謝って、許して貰えるようにお願いしようね」


分かった、と男の子は涙を脱ぐって力強く頷く。

彼の頭をぽんと撫でて立ち上がった。