言祝ぎの子 弐 ー国立神役修詞高等学校ー



何も無ければそれでもいい。

だけどもし、みんなを助けるための手がかりが見つかるのであれば────。



「おはようございます〜」


奏楽先生が雅楽室へ入ってきて、みんなは「続きは後で話そう」と自分の席に座った。