「丁度いいな、やりたい事が同じならお前たちも手伝え」
「やるやる! なんだ、鶴亀パイセン達も同じ事してたんなら先に言ってくれたらいいのに〜」
頬をふくらませた慶賀くんの方を揉んだ鶴亀さん。
「悪いな慶賀! これでも常識ある先輩だから、厄介事には巻き込まないようにしてたんだよ」
その言葉に来光くんが目を剥いた。
「常識ある先輩は後輩を新作祝詞の実験台にしませんけど!?」
「ハハッ」
「笑って誤魔化すなーッ!」
まあまあ、と来光くんを宥めた。
「チーム出仕に頼れる先輩も加わって、俺らはより最強になったわけだ!」
「チーム出仕?」
「俺らのチーム名だよ!」
「お前ら来年直階になっても出仕のままのつもりなのか?」
「そ、それはおいおい考えるつもりだったの!」
みんなが加わった事で一気に賑やかになった文殿に声が響く。
ずっとどこか張り詰めた雰囲気だった聖仁さんもどこか力が抜けたように目を細めたて微笑んだ。