「可哀想に後輩。また罰則を食らったか」
「あれぇ鶴亀パイセン達!」
「略すなバカタレ」
私たちの姿を見つけた慶賀くん達は不思議そう顔で立ち上がった。
「まさか鶴亀パイセン達も罰則? でも聖仁さんと巫寿がいるから違うか〜」
「そのまさかだよ。この二人には手伝ってもらってるところだ」
「ヒヒッ何したの〜?」
歩き出した皆の最後尾を肩を落としてとぼとぼと歩く来光くんに話しかける。
「来光くん大丈夫? 一体何したの?」
「はぁ……医務室に忍び込んだんだよ。病気の正体を突き止める、とかあの馬鹿どもが言い出してね」
「ああ……」
なるほど、亀世さんたちと同じ道を辿ったという訳だ。
「巫寿は今日練習無かったの?」
「うん、今日は休みになったの。それで偶然亀世さんたちに会って、亀世さんたちも例の件について調べてたから手伝ってるところで」
「嘘でしょ? 僕が巻き込まれた意味あった……?」
やつれた顔で力なく笑った来光くんにかける言葉もない。
とりあえず励ますようにポンと肩を叩いた。