その日のお昼に、広間の前の掲示板に「部活動活動自粛」の張り紙が張り出された。

内容は、初等部が学校閉鎖になったことにより他の学年も活動を自粛すべし、というものだった。

初等部が休みの一週間の間、部活動も強制的に休みになるらしい。


ちょうどお昼休みでお昼ご飯を食べるために寮へ戻ってきていた生徒たちがその周りに群がっていた。



「うそ〜、僕ノリケンで新作の祝詞先生に見てもらってたのに」

「俺部室に道着置いてきてんだけど、1週間後カビ生えてたりしねぇかな」

「お前マジで!? きったねぇ! クセェ!!」



私達もその掲示板を見上げながらそんな話をする。

周りを見れば、皆どこか不安げな顔でヒソヒソと話す。学校が始まって早ひと月、原因不明の病気が流行り始めて二週間は経っている。一向に終息が見えないのだから、仕方ないだろう。



「なぁこの後どうする? 池で亀釣らねぇ?」

「駄目だよ! 先週やって怒られたばっかでしょ!?」

「バレなきゃいいって〜どうせリリースするし」

「そういう問題じゃない!」


御神木の枯れ枝で釣竿作ろうぜ、と罰当たりなことを言いながら歩き出した二人を来光くんがぷりぷりと怒りながら追いかける。