「そういえば、巫寿のお友達も今日は一緒に行くんだよね?」
「あ、うん……! みんな快諾してくれてありがとう。親友なの」
「気にしないで。巫寿の親友なら、きっと直ぐに仲良くなれると思うし」
嘉正くんのその言葉にほっと息を吐いた。
実は慶賀くんたちと電話をした後、トークアプリを確認すると恵理ちゃんからもお祭りに誘うメッセージが届いていたのだ。
慌てて双方に友達から誘われていることを伝えれば、恵理ちゃんも慶賀くんたちも「みんなで行けば良いじゃん」と快諾し、みんなでお祭りへ行くことになった。
「みんなお昼はまだだよね? どうする?」
外は焼けるように暑かったので、みんなさっぱりしたものがいいはずだ。
駅前商店街にある店のラインナップを思い出しながら、「冷やし中華とか、ざる蕎麦とかなら近くにあるよ」と言おうと口を開気かけたが、
「あ、なら俺マック行きたい!」
「僕もケンタかマックかなぁ」
「モスが近くにあれば、それでもいいね」
「マックもいいけど、びくドンだろ!」
「びくドンはさすがになさそうだよ」
みんなが口々にファストフードの有名どころを上げていく。