「そっか。それじゃあ、また後で学校でね。俺はそろそろ嘉明を探しに行くよ」 「うん、学校で」 走っていった嘉正くんに手を振る。 もう一度後ろを振り向いてから私も表通りに出ると、両手いっぱいに荷物を持ったお兄ちゃんがお店から出てくる。 私を見つけるなり満面の笑みでブンブンと手を振った。 そんな姿に堪らず額を押えて息を吐いた。