体重がかけられて咄嗟に踏ん張るも、思った衝撃は来なかった。お兄ちゃんのあまりにも細くなった腕と軽い体に驚く。 「言え巫寿! 誰だッ! 禄輪さんか!? そうなんだな!? 今すぐここへ連れてこいッ!」 騒ぎを聞き付けた看護師さんが中へ入ってきた。 暴れるお兄ちゃんをベッドに押さえ付ける。 その光景に何も出来なくてただ呆然と立ち尽くしていた。