朝、学校はなんだか様子がおかしかった。
様子がおかしいというか騒がしいというか。
もしかして昨日の私の動画が広まってるのだろうか。
学校にも一石を投じてしまった?
少し得意げだった。
でも
「ねえねえ新しいドラマのさ、きらりっていう女優可愛くない?」
「わかる~私結構前から推してたから嬉しい~」
そんな話題だった。
なんだか騒がしいなと思ったのは私の自意識過剰だったみたいで、それに気づいてしまえは学校はいつもと変わらないうるささだった。
きらりが出演するドラマは昨日からだったことを思い出し、きらりの動画を開く。
「皆さん!私の出演するドラマ、『恋する乙女』まであと1時間です!ぜひ観てください!」
「ついに!『恋する乙女』放送されました~どうでしたか?感想お待ちしてます!」
コメント欄はかわいいだのえんぎじょうずだのさすがだのなんだの
そんなコメントであふれていた。
きもちわる
ここで今私が批判的なコメントを打ったところで盲目ヤローたちにもみくちゃにされるだけだろう。
今はいい。
私にはきらりを相手にしなくても見方がいっぱいいるから。
気持ちを上げるために天の川のアカウントを開いた。
もう追うのも大変なくらいコメントはあふれていた。
きらりのコメントとは比べ物にならない。私の方がきらりより上だ。私の勝ちだ。ばーかばーか。
またもや口元が緩む。
でも
その上がった口角がスッと下がるコメントが目に入った。
≪これ、金子高校じゃね?≫
私の通う金子高校。
なんで?
破滅ちゃんに言われた通り動画編集したのに。
どこでわかるの?
コメント欄はその話題に釘付けになっていた。
≪え、それ隣の高校だ≫
≪なんでわかる?≫
≪どこでそんなのわかるんですか?≫
≪わ、ほんとだ これ金子だわ≫
≪金子だね 私のお姉ちゃん通ってる~≫
≪俺落ちたところだw≫
≪ここ幼稚園からあるよね≫
≪うわーやっぱり金持ちってプライド高いんだww≫
≪偏差値そんなに高くないよね≫
≪スカートの模様がちらっと見えるね≫
スカート,,,?
そのコメントで自分のスカートをちらっとみる。
確かにうちの高校のスカートには裾のことろに赤いラインが入ってるけど、それってうちだけなの?
他には同じような模様の高校ないの?
≪あ、スカートもか 机がさ、あそこただの木の机じゃないんだよね≫
≪そうそう 白い清潔感ある机だよね≫
≪入試の時綺麗でビビったもん≫
≪やっぱ金子じゃん≫
机,,,。
盲点だった。
他の学校はこの机じゃないんだ。
私はずっとこの学校にいたから知らなった。
2つも条件がそろってしまうとネットの人達はそれだと決めつけ次の特定に入った。
私は気が気じゃない。
ホームルームが始まっても1限が始まってもコメントを追うことで必死だった。
バレる。
私がやったってバレる。
林はこのことを知っているんだろうか。
そういえば今日林は?
教室を見渡すといた。
他の人で手元は見えないけど俯いてぼーっとしている。
昨日のことであまり元気がないのか。
それともこの動画を見つけて焦っているのか。
分からなかった。
そんなことはどうでもいい。
≪これ、何棟だろ≫
≪高校1年なら西棟だよね≫
≪なんでこの人が高校生ってわかるんですか? 分かる方教えて下さい≫
≪スカートのラインが高校生から2本ラインになるんだよ 中学生は1本≫
≪そうなんですね!ありがとうございます!≫
≪え、これ南棟じゃない?≫
≪なんかうちの学校炎上してて草≫
≪これ南ですねーby在校生≫
どんどん暴かれていく情報にひやあせが出る。
全部当てられる。
スカートのラインと机で学校が。何でかわからないけど棟まで当てられてしまった。
どうしよう。どうしよう。
私に今頼れるあては、破滅ちゃんしかしなかった。
>破滅ちゃん!学校特定されちゃった!どうしよ,,,
早く。早く返信してよ
破滅ちゃんはいつだって私を助けてくれる。
既読はすぐにつき、返信は秒で来た。
>大丈夫 落ち着いて 天の川ちゃんは被害者なんだから悪者はあいつだけだよ
そっか、そうだよね。そうだよね。何かがバレたって、私に落ち度は、ないんだし。
>天の川ちゃんが私に嘘ついてなければ 大丈夫
「う そ,,,」
そのメッセージに視界がぐらつくのを感じた。
「嘘」
ついてるから。
本当は椅子ひっくり返してるんだよ私この後。
本当は私もっとひどいこと言ってる。
本当は私が言いだしたんだ。
でも、でも、そのデータは私しかもってないでしょ?
大丈夫 大丈夫。
大丈夫大丈夫 大丈夫大丈夫。
「ねえ りくちゃん、話があるんだけど」
汗が滲む私に林がそう声をかけてきた。
様子がおかしいというか騒がしいというか。
もしかして昨日の私の動画が広まってるのだろうか。
学校にも一石を投じてしまった?
少し得意げだった。
でも
「ねえねえ新しいドラマのさ、きらりっていう女優可愛くない?」
「わかる~私結構前から推してたから嬉しい~」
そんな話題だった。
なんだか騒がしいなと思ったのは私の自意識過剰だったみたいで、それに気づいてしまえは学校はいつもと変わらないうるささだった。
きらりが出演するドラマは昨日からだったことを思い出し、きらりの動画を開く。
「皆さん!私の出演するドラマ、『恋する乙女』まであと1時間です!ぜひ観てください!」
「ついに!『恋する乙女』放送されました~どうでしたか?感想お待ちしてます!」
コメント欄はかわいいだのえんぎじょうずだのさすがだのなんだの
そんなコメントであふれていた。
きもちわる
ここで今私が批判的なコメントを打ったところで盲目ヤローたちにもみくちゃにされるだけだろう。
今はいい。
私にはきらりを相手にしなくても見方がいっぱいいるから。
気持ちを上げるために天の川のアカウントを開いた。
もう追うのも大変なくらいコメントはあふれていた。
きらりのコメントとは比べ物にならない。私の方がきらりより上だ。私の勝ちだ。ばーかばーか。
またもや口元が緩む。
でも
その上がった口角がスッと下がるコメントが目に入った。
≪これ、金子高校じゃね?≫
私の通う金子高校。
なんで?
破滅ちゃんに言われた通り動画編集したのに。
どこでわかるの?
コメント欄はその話題に釘付けになっていた。
≪え、それ隣の高校だ≫
≪なんでわかる?≫
≪どこでそんなのわかるんですか?≫
≪わ、ほんとだ これ金子だわ≫
≪金子だね 私のお姉ちゃん通ってる~≫
≪俺落ちたところだw≫
≪ここ幼稚園からあるよね≫
≪うわーやっぱり金持ちってプライド高いんだww≫
≪偏差値そんなに高くないよね≫
≪スカートの模様がちらっと見えるね≫
スカート,,,?
そのコメントで自分のスカートをちらっとみる。
確かにうちの高校のスカートには裾のことろに赤いラインが入ってるけど、それってうちだけなの?
他には同じような模様の高校ないの?
≪あ、スカートもか 机がさ、あそこただの木の机じゃないんだよね≫
≪そうそう 白い清潔感ある机だよね≫
≪入試の時綺麗でビビったもん≫
≪やっぱ金子じゃん≫
机,,,。
盲点だった。
他の学校はこの机じゃないんだ。
私はずっとこの学校にいたから知らなった。
2つも条件がそろってしまうとネットの人達はそれだと決めつけ次の特定に入った。
私は気が気じゃない。
ホームルームが始まっても1限が始まってもコメントを追うことで必死だった。
バレる。
私がやったってバレる。
林はこのことを知っているんだろうか。
そういえば今日林は?
教室を見渡すといた。
他の人で手元は見えないけど俯いてぼーっとしている。
昨日のことであまり元気がないのか。
それともこの動画を見つけて焦っているのか。
分からなかった。
そんなことはどうでもいい。
≪これ、何棟だろ≫
≪高校1年なら西棟だよね≫
≪なんでこの人が高校生ってわかるんですか? 分かる方教えて下さい≫
≪スカートのラインが高校生から2本ラインになるんだよ 中学生は1本≫
≪そうなんですね!ありがとうございます!≫
≪え、これ南棟じゃない?≫
≪なんかうちの学校炎上してて草≫
≪これ南ですねーby在校生≫
どんどん暴かれていく情報にひやあせが出る。
全部当てられる。
スカートのラインと机で学校が。何でかわからないけど棟まで当てられてしまった。
どうしよう。どうしよう。
私に今頼れるあては、破滅ちゃんしかしなかった。
>破滅ちゃん!学校特定されちゃった!どうしよ,,,
早く。早く返信してよ
破滅ちゃんはいつだって私を助けてくれる。
既読はすぐにつき、返信は秒で来た。
>大丈夫 落ち着いて 天の川ちゃんは被害者なんだから悪者はあいつだけだよ
そっか、そうだよね。そうだよね。何かがバレたって、私に落ち度は、ないんだし。
>天の川ちゃんが私に嘘ついてなければ 大丈夫
「う そ,,,」
そのメッセージに視界がぐらつくのを感じた。
「嘘」
ついてるから。
本当は椅子ひっくり返してるんだよ私この後。
本当は私もっとひどいこと言ってる。
本当は私が言いだしたんだ。
でも、でも、そのデータは私しかもってないでしょ?
大丈夫 大丈夫。
大丈夫大丈夫 大丈夫大丈夫。
「ねえ りくちゃん、話があるんだけど」
汗が滲む私に林がそう声をかけてきた。