もし、この世界で魔法が使えたら……
でもそれが1回きりで、自分の命と引き換えなら……?
「俺は、魔法なんていらない。あの約束なんて、2人の夢なんてどうでもいい。凛と一緒にいたい」
なんで……
いくら叶えたい夢があると言っても、自分の 命と引き換えだなんて信じられない。
嫌だ嫌だ嫌だ、
使うな凛!そんな魔法
「ねぇ、優。私は自分のために魔法を使うの。優のためじゃない。私が叶えたいの。優に叶えて欲しいの。自分の夢を叶える材料がたまたま自分だった。ただそれだけなの」
俺と一緒にいるって言ったのはどうなった!
凛が消えたら意味ないだろう?
「自分が消えてしまったらもう実験できないじゃないか!いいことなんてない!」
「ここにいるじゃん!やってくれる人が!信じてるよ優」
「1人でやったって意味はないんだよ」
これまでずっと2人でやってきた実験。急に1人でやれって言うのか。自分勝手にも程がある。
「1人にしたつもりはない。私がいなくては完成しないものなんだ。仕方……ないんだ」
そういう凛の顔は、これまでにないくらい悲しげだった。
やっぱり、死ぬのは怖い。
当たり前だ。
でもそれをしてまで凛は魔法を使うつもりなんだ。
俺に、その覚悟を無下にすることはできない……
「わかった。凛。俺が成功させてやる。完成したとこを隣で見れないのを絶対に後悔させてやるからな?だから任せろ」
もうこうなったら、仕方ない
俺は凛には勝てない
それは昔から決まってる事だ
「ありがとう。優。じゃあ、行ってくる。絶対に完成させてね!約束だから!大好き!愛してる!さようなら」
そんなこと言うな、
覚悟が揺らいでしまう。
「あぁ、任せろ。約束な。俺も凛が大好きだ。誰よりも愛してる」
白い光に包まれながら、凛は消えた。
凛が命に変えてまで欲しかったものを残して
1人になった研究室はこれまでの何倍も広くて寂しかった。
だけど俺は、逃げなかった。
凛とした最後の約束を守る。
ただそれだけ……
だけど、心に決めたことがあった。
これが完成したら俺は、凛のところに行く。
凛と一緒に居れるよう魔法を使う。
俺の命と変えてでも、叶えたい夢が俺にもできたんだ。
でもそれが1回きりで、自分の命と引き換えなら……?
「俺は、魔法なんていらない。あの約束なんて、2人の夢なんてどうでもいい。凛と一緒にいたい」
なんで……
いくら叶えたい夢があると言っても、自分の 命と引き換えだなんて信じられない。
嫌だ嫌だ嫌だ、
使うな凛!そんな魔法
「ねぇ、優。私は自分のために魔法を使うの。優のためじゃない。私が叶えたいの。優に叶えて欲しいの。自分の夢を叶える材料がたまたま自分だった。ただそれだけなの」
俺と一緒にいるって言ったのはどうなった!
凛が消えたら意味ないだろう?
「自分が消えてしまったらもう実験できないじゃないか!いいことなんてない!」
「ここにいるじゃん!やってくれる人が!信じてるよ優」
「1人でやったって意味はないんだよ」
これまでずっと2人でやってきた実験。急に1人でやれって言うのか。自分勝手にも程がある。
「1人にしたつもりはない。私がいなくては完成しないものなんだ。仕方……ないんだ」
そういう凛の顔は、これまでにないくらい悲しげだった。
やっぱり、死ぬのは怖い。
当たり前だ。
でもそれをしてまで凛は魔法を使うつもりなんだ。
俺に、その覚悟を無下にすることはできない……
「わかった。凛。俺が成功させてやる。完成したとこを隣で見れないのを絶対に後悔させてやるからな?だから任せろ」
もうこうなったら、仕方ない
俺は凛には勝てない
それは昔から決まってる事だ
「ありがとう。優。じゃあ、行ってくる。絶対に完成させてね!約束だから!大好き!愛してる!さようなら」
そんなこと言うな、
覚悟が揺らいでしまう。
「あぁ、任せろ。約束な。俺も凛が大好きだ。誰よりも愛してる」
白い光に包まれながら、凛は消えた。
凛が命に変えてまで欲しかったものを残して
1人になった研究室はこれまでの何倍も広くて寂しかった。
だけど俺は、逃げなかった。
凛とした最後の約束を守る。
ただそれだけ……
だけど、心に決めたことがあった。
これが完成したら俺は、凛のところに行く。
凛と一緒に居れるよう魔法を使う。
俺の命と変えてでも、叶えたい夢が俺にもできたんだ。