彩炉 緋音。
私は、普通の人間だった。
だけどいつからか、ちょっと変わった人間になった。
死にたいって思うんだ。
よくある余命ものの小説の主人公のように。
みんな長生きしたいって言う。
将来の夢を叶えたいって言う。
そのために、大人は勉強をさせてくる。
でもね、私は夢なんてなかった。
私は、何も出来なかった。
高校のどの勉強も出来なかった。
何においてもみんなに叶わなかった。
でもそんなの当たり前だ。
なんでかって、私が人生諦めてるから。
人生のために頑張ってる人に叶うわけが無い。
だけど、諦めたからって人生が終わるわけじゃなかった。
私の日常はまだそこにあった。
酷いものだった。
親には毎日怒られ、弟にはいびられ、いじめまがいのことをされ、脅される。学校では至って平穏だったが優秀な同級生たちといることが辛かった。
休む場所がなかった。
私は頑張ってるフリをしていた。
だけど疲れた。
もうフリですらどうでも良くなった。
私の世界からはいつの間にか色が消えていた。
私は、普通の人間だった。
だけどいつからか、ちょっと変わった人間になった。
死にたいって思うんだ。
よくある余命ものの小説の主人公のように。
みんな長生きしたいって言う。
将来の夢を叶えたいって言う。
そのために、大人は勉強をさせてくる。
でもね、私は夢なんてなかった。
私は、何も出来なかった。
高校のどの勉強も出来なかった。
何においてもみんなに叶わなかった。
でもそんなの当たり前だ。
なんでかって、私が人生諦めてるから。
人生のために頑張ってる人に叶うわけが無い。
だけど、諦めたからって人生が終わるわけじゃなかった。
私の日常はまだそこにあった。
酷いものだった。
親には毎日怒られ、弟にはいびられ、いじめまがいのことをされ、脅される。学校では至って平穏だったが優秀な同級生たちといることが辛かった。
休む場所がなかった。
私は頑張ってるフリをしていた。
だけど疲れた。
もうフリですらどうでも良くなった。
私の世界からはいつの間にか色が消えていた。