朽ちぬ花嫁

歴史・時代

伏水瑚和/著
朽ちぬ花嫁
作品番号
1691433
最終更新
2023/06/19
総文字数
4,171
ページ数
4ページ
ステータス
完結
いいね数
0

 「わかっておりました。けれど、信じたかった。
最後の、最期まで……信じていたかったのです」

 ――儚いから美しいのか、“美しい”から、儚いのか。



※史実(人身御供)資料を元にしたフィクションになります。
※PG12程の残酷表現あり。一人称。
あらすじ
遠い昔。とある地方で、毎年、桜が散る頃になると発生する、謎の疫病が蔓延していた。悪くすると死に至る災厄で、村人が大勢亡くなった。
村外れの桜の大木に宿るという、万能の守り神。彼に厄を祓ってもらう引き換えに、心身共に清き若い娘を花嫁に差し出す、という儀式の大役を生まれながらに背負った、巫女の家系の少女。
十五の春。いよいよ迎えた“その”日に、幼い頃から慕い、信じてきた桜の守神への想いを語る――

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