「よし!男だけになったし、男子会するか!」
「は?男子会って…まぁいいや。じゃあ…なんで先輩は真昼と付き合ってんの?気になる。」
「そこ?まじでお父さんみてぇだな。…始めはなんとも思ってなかった。ただすごい積極的なバスケ部の子、っていう感じ。」

 でも、大学に入って真昼がいないことに寂しさを感じた、らしい。

「まぁ積極的だったからさ。いつの間にか顔を名前も覚えちゃって。でも大学にはいなかった。時々真昼元気かな、なんて考えるようになっちゃって。」

 顬をかいて少し頬を赤くする。

「したら、たまたま会えて『ここだ!』って思ったんだ。…とにかく真昼が嬉しそうな顔すると、俺まで嬉しい。その顔をもっと見たくて、付き合ってる。なんなら将来まで考える関係になりたいよ。」
「先輩の割にまともでびっくりしてる。」
「酷くない?」

 でも、今ので本当に安心した。

「こっちもお返し、なんで夜空ちゃんと付き合ってるの?」
「笑った顔が見たい、昔も今もそれだけ。もちろん、夜空の全てが好きなのには変わらないけど、1番はそう。」
「カッコイイ!」
「茶化すな!」

 初めて笑ったのはいつか、初めて泣いたのはいつか、と思い出してみる。

 今は高2で、初めて会ったのは中1。

(そっか、俺らまだ会ってから4年しか経ってねぇんだ。)

 初めて会ったのは、丁度今頃だった頃を思い出す。
 
「朝日…?」
「!…ちょっと考え事してた。」
「そ。女子出たってさ。一緒に入っか?!」
「……お好きに。」