それからというもの、あからさまに夜空を避けた。必要最低限の事以上を話さなくなったのだ。家でも学校でも。
 その分、彼女に費やした。昼食も登下校も一緒にいた。
 でも、初めに限界をむかえたのは……俺、だった。彼女の行動全てに、夜空を重ねてしまった。それだけ 、夜空が好きなんだ…とも思った。避けている事に辛さを感じていた。
 でも、夜空のために、あいつの人生がかかってるのだ…………仕方ないこと。
 自分の感情を押し殺し、繕って生活した。