約１ヶ月前、三人でいつも昼食を食べている、屋上にいこうとしたときだった。

「あ、あの。朝日くん。すこしいいかな？」
「あぁ、いいけど…」
「ちょっと来てくれる？」

　突然、話したとこもない知らないクラスの女子、関明日香(せきあすか)、に呼ばれ屋上へ……

「あの、私、！朝日くんの歌がすごく好きで…！優しいし…私、朝日くんが好きです！付き合ってください…！」

　そこで言われたのは、案の定、告白だった。初めは断ろうと思っていたのだが……彼女と付き合えば、夜空のことを忘れられるかもしれない………
　そう思ってしまった……我ながら、最低だ………

「お試しからでもいいか？2ヶ月…長いか？。でも、明日香さんのこと知りたいからさ。」
「…！うん、ありがとう…！」

　俺は、彼女の頭をゆっくり撫でた。嬉しそうに笑う明日香。遠くの黒い彼岸花の存在に気づかずに…