その後、ある程度ショッピングすると、昼食を摂ることに。
「フードコートでいいよな?」
「えぇ、私は…うどんでいいわ。」
「俺はハンバーガーにでもするかな。」
彼女は好んで寿司やうどんを頼む。
というのも、彼女は乳製品アレルギーを持っていて、そうゆうのにほぼ関係ないだろうものを選んでいるからだ。
だから、いつもざるうどん。
「飽きねぇの?」
「もうとっくに飽きてるわ。マヨネーズも卵も飽きてしまったし…」
どうしたものかと、俺は1口ハンバーガーを頬ばった。
するとある店が目についた。
少しばかり席を外すと、あるものを買ってくる。
「朝日?」
「これなら食えんじゃね?」
「それって…たこ焼き?」
「あぁ。」
店の人に聞いたが、乳製品は入ってないという。
「食べたこと…ないかも…」
「俺は好きだぞ?まだ熱いから、フ〜フ〜…」
火傷されては困るから、念入りに冷ましておこう。
「はい、あーん。」
「自分で食べられるわよ…///!」
「いいから…!はい、」
「っ…///」
髪を耳にかけながら、口を大きく開ける。
少し大きいか、たこ焼きひとつを口に入れると頬が膨れモゴモゴしている。
可愛い、多分だが学校ではこんな姿見せない。
「どうだ?」
「……美味しい…」
「うどんは俺食うから、そっち食えよ。」
「うん…ありがとう。」
久しぶりに夜空が楽しそうに食事してるのを見た気がする。
「…うどんうま。」
「ふふ…ジャンキーなのもいいけど、質素な食べ物を美味しいでしょ?」
今日夜空は新しい好きな食べ物ができたようだ。