そんな平和だった日々は、突然終わりを告げた…

『次のニュースです。今日未明、海になにか浮かんでいると通報があり、調べた結果女子高校生とみられる遺体が発見されました。警察は、自殺とみて捜査しているようです。』

「もしかして、これにびっくりしたの？！ふふ…」
「わりーかよ！笑うな！」
「ごめんごめん。でも、朝からこれは見たくないね。……っていうか、お姉ちゃんまだ寝てんの？」
「早起きの夜空が珍しいな。」

　兄貴は、朝早くに会社に行ってしまって姿がなかったが、いつも朝ごはんを作ってるはずの夜空の姿もなかった…

「えっ…朝日の部屋で寝てるんじゃないの？」
「は？俺の部屋には、いないけど…」

　俺の部屋に、夜空？確かに、たまに部屋間違ったり、わざと部屋に来たりして何回か一緒に寝たことはあるが、今日起きたときには一人だった。

「嘘！私、昨日一緒に夜空と寝てないよ……」
「えっ…まじ…兄貴の部屋じゃね？」
「お兄ちゃん、今日朝早く会社行ったよ。聞いてみたけど、いなかったって……」
「っ…………」


　夜空が……………いない………………