「散々だった…」
「ふふふ!私は大満足よ!はぁ面白かった。」

 本当に気に食わない。

 やり返したい…

「なぁ、夜空?その部屋着、着てくんね?」
「??いいけれど…」

 着てすぐだ、俺は大満足した。

 膝の上に座る夜空は、黒と紫のベースとしたルームウェアを着こなしている。

 真昼と色違いらしいが、絶対夜空の方が可愛い。

 でも、とにかく目のやり場に困る。

 可愛いのに、うまく見れないのが辛い。

「…よく堂々としてるな。」
「別に恥ずかしくないもの。」
「あ、そう…」

 下を見れば最後、谷間を直視することになる。

 馬鹿馬鹿、そんな事考えるな、と必死に振り払う。

 素足が綺麗で、首に回す腕も艶めかしい。

「俺死ぬの…?」
「心の声がだだ漏れよ。もう…。ねぇ朝日…?どう?」
「可愛い、けど…俺の前以外で着るなよ?」
「う〜ん…考えておくわ。」

 考えるな!、と心の中で叫んだ。

 腰を支えている手を背中へ回す。

 すると、あることに気付いた。

 背がパックリ割れているではないか。

 そして、ホックがない。

「ヒュっ……」
「朝日…!」

 突然すぎてキャリーオーバーし、俺は気絶した。

「……ハッ…!」
「朝日、大丈夫?」
「大丈夫…なわけあるかよ…」

 風邪を引くから、彼女はもう着替えていた。

「あのな?!こっちはめっちゃ我慢してんだわ?分かる?男舐めんなよな?」
「ふぇっ…///!え、えぇ…///」 

 勢いよく起き上がり肩を掴む。

 健全な男子高校生なんだよ、こっちは!

「んん!そ、それは分かったけど…いつになったら手、出してくれるの…?」

 もうそんなに時間ないのに…とすこし俯いた。

 俺にだって考えかある。

「もうちっと先な。OK?」
「ん。」