――これは?

コピー用紙を見つめ動きを止めた紗世。

結城が紗世の手から、サッとコピー用紙を取り上げる。

「……結城さん、それって」

結城が顔をしかめ、舌打ちをする。

「万萬くんの……何で結城さんが」

結城はコピー用紙を握り、ふらつきながらソファーベッドに座り「鈍いな」と漏らす。

「気づけよ……いい加減」

溜め息をつき、目を反らす。

「えっ!?」

「何度も……ヒヤヒヤしてた……似ているって言われたときは、ヤバいって」

「結城さんが……」

「不眠症で眠れない時に書いたり、思いついた時にメモしたり……」

「嘘ーー」

結城は「鈍すぎるだろう」と呟く。

「紙とペンを」

紗世は机からコピー用紙を取り、自分のボールペンを結城に手渡す。